発毛に効果のあるサプリって本当にあるの!?
『発毛に効果のある栄養素って本当になるのか!?』
薄毛改善をしたい方などによく聞かれる質問があります。。。
「○○って髪の毛に良いの??」って質問です。
例えば、「ワカメ食べたら髪の毛生えるってホント??」とか、「白髪には黒ゴマやヒジキがいいって言うけどホント??」とか「亜鉛ってサプリが髪の毛に良いって言うけどホント??」とか
とにかく何かを摂取すれば髪の毛が生えるような表現の情報について聞かれることがあるのです。
最近では理美容サロンなどに発毛キャンプ®システムをお伝えしに行った際もよく質問されるし、某メーカーなども育毛サプリをあたかも生えるような表現で販売しているので、ここでその事についてハッキリさせたいと思います。
では、「食物の旅」を簡単にお伝えしましょう。
先ず、口で咀嚼され分解酵素などである程度細かくされた食物は、食道を通り、胃へ到達します。
胃へ入った食物はさらに細かくされ、次の小腸に送られるまでの貯蔵庫の役目もします。
※胃酸はph1.5~2.5と強酸
小腸は粥状になった食物をさらに分解し、吸収した栄養をリンパと血液が全身の運ぶという順序をたどります。
この胃と小腸でアミノ酸まで小さくされ、血液に乗って全身を回り髪の毛の工場である毛母細胞まで運ばれます。
そして、そのアミノ酸は今度、毛母細胞で、ホルモンや酵素、ビタミンやミネラルなど様々な作用でタンパク合成をして、髪の毛となっていくわけです。
では、先ほど亜鉛サプリって出てきましたが、この亜鉛はミネラルの一つで、毛髪工場である毛母細胞でアミノ酸を髪の毛の99%を占めるたんぱく質に再合成させるときに役立っているということは確かなのですが。。。
はたして亜鉛を摂っていれば髪の毛が作られるのでしょうか???
逆の流れで見てみましょう。
毛乳頭に伸びている血管は毛細血管よりもさらに細い末梢血管であるといわれています。この血管が古くなっていたら?血管を流れる血流が悪くなっていたら?
はたしてこの亜鉛は毛母細胞まで届くのでしょうか???
また、血流が悪くなっていたら食物からとった栄養素や、髪の毛の材料となるアミノ酸は運ばれてくるのでしょうか???
さらに逆行してみましょう。
血流は良好だとしましょう
腸に運ばれてきた粥状の食物は、胆汁や膵液、腸内フローラ、消化ホルモンなど様々な働きを受けて小腸(十二指腸、空腸、回腸)消化吸収されるのですが・・・
さてこれは腸内環境が良ければ!?の話だと思いませんか??
また、胆汁を作り出す肝臓や胆嚢、膵液を作る膵臓の働きが正常であったらの話だと思いませんか?
漢方では、「髪は腎の華」といい、腎臓と髪の毛は密接につながっているといわれています。
このような臓器が弱っていたら、いくら亜鉛を摂ったとしても髪の毛が生えるなどといったことはないと思うのです。
また、髪の毛は皮膚の従属機関であるといわれています。
皮膚は腸と密接につながっていて、腸内環境が悪化し、腸が弱ると皮膚も荒れてきます。皮膚が荒れれば自ずと発毛にも障害が出てきます。
この様に、発毛とは毛乳頭や毛母細胞といった一部分で行われていることではなく、身体全体の健康状態や、その働きが正常であるということが最低条件になるのです。
であれば、食の改善はもちろんのこと、生活習慣、精神状態の安定、運動や睡眠など、身体と精神の健康がなくては発毛などするはずがありません。
何かさえ摂れば毛が生えてくるなどという幻想に囚われることなく、健康的な生活・食習慣を心がけることが発毛への近道なのです。