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情報の本質

「情報」に関して今年ほど真剣に向かい合った年はないのではないかと思う。

1月に武漢肺炎というものが日本に伝わり?そして瞬く間に日本人のほとんどが洗脳されていった。

そうした中でも一部の人間は全く違った方向性を示した。

この両者の違いは何だったのであろうか。

 

私は「発毛メソッド」という情報を商売にしておきながら、この「情報」というものについて深く考察することがなかった。

しかし、前述したように同じ情報を受け取ったとしても、その行き着いた先は全く正反対の場所にたどり着いた両者がいた。

その両者に大きな違いがあったとしたら、その数ではないだろうか。

圧倒的に多いその集団がもし間違っていたとしても社会においてはそれが正解となり、少数派の意見は通ることはない。

 

では、この両者の違いとはいったい何なのであろうか。

 

また、情報とはいったいどのような性質を持っているのだろうか。

 

この「情報」についてググってみると、ある興味深いサイトを発見した。

そこには各著名人の情報に対する考え方が載せられていて非常に興味深い内容なので共有させていただこうと思う。

 

●クロード・シヤノン

あるメッセージに含まれている情報の不確実性を減らすために必要な量の情報をシャノンは,次のように定義した。情報量I,得られる可能性のあるメッセージ数Mとするとき,

I=log2M  あるいは言い換えると,M=2I

つまり,「イエス」「ノー」のいずれかの選択だけが存在するとき,そのメッセージで1ビットの情報が得られる。情報1ビットは,「イエス」「ノー」2通りの可能性からの選択を表す,というわけである。

●N.ウィーナー

情報とはわれわれが,外界に適応しようと行動し,またその調整行動の結果を外界から感知する際に,われわれが外界かと交換するものである。 情報を受けとり利用してゆくことによってこそ,われわれは環境の予知しえぬ変転に対して自己を調節してゆき,そういう環境のなかで効果的に生きてゆくのである。(『人間機械論』)

 

●金子郁容

情報とは,「伝達された(る)何らかの意味」である。そのためには,3つの要件がある。

・情報の発信者と受信者がいること

・伝えられるべき何らかの意味(内容)をもっていること

・受け手に伝わるスタイル(様式・形態)で表現されていること。(『ネットワーキングへの招待』)

●P・F・ドラッカー

情報とは,データに意味と目的を加えたものである。データを情報に転換するには,知識が必要である。(『経営論』)

●グレゴリー・ベイトソン

情報の1ビットとは,(受け手にとって)一個の差異ちがいを生む差異である。そうした差異が回路内を次々と変換しながら伝わっていくもの,それが観念アイデアの基本形である。

情報とは,(付け加えるなにかではなく)選択肢のあるものを排除するなにかである。(『精神の生態学』)

●西垣通

生命体にとって意味作用をもつものである。

第一に,情報の意味は解釈者によって異なる。解釈者/受信者のに間でなりたつ。

第二に,生命体は自己複製する存在であり,刺激ないし環境変化に応じ,自分自身の構成に基づいてみずから内部変容をつづける。その変容作用こそが意味作用である。

第三に,意味作用を喚起する刺激や、それによって生ずる変容は,物質でもエネルギーでもなく,形であり,パターンである。

従って,情報とは,それによって生物がパターンを作り出すパターンである。(『基礎情報学』)

●梅棹忠夫

人間は,ある情報をえることによって,つぎにとるべき行動を決める。情報が行動に影響を与えるのである。

世の中には,行動上の利益をもたらす情報もあるが,そのような利益をもたらさない無意味情報がある。じつは大部分が無意味情報であるとみることはできないだろうか。情報にはかなりの程度,こんにゃくに似た点がある。情報をえたからといって,ほとんどなんの得もない。感覚器官で受け止められ,脳内を通過するだけである。しかしこれによって,感覚器官および脳神経系をおおいに緊張し活動する。それはそれで生物学的には意味があったのである。(『情報の文明学』)

 

●三輪眞木子

メッセージの受け手の知識に変化を及ぼすもの。受け手が情報ともなしたものは,受け手の知識に組み込まれ,その構造を変化させる。(『情報探索のスキル』)

 

●A.M.マクドナウ

データは評価されないメッセージであり,情報は特定の状況において評価されたデータである。

 

●G.B.デービス

情報とは,受け取る人に意味ある形に処理されたデータであって,現在または将来の決定において現実のものになるか,また価値が認められるものである。

 

●J.C.エメリー

情報は,組織の行動を制御する際の意思決定過程のための材料である。

 

さて、ここから「情報」とはいったいどんな性質を持ちどんな顔をしているのか考察していきたいと思う。

 

続きはまたいつか・・・・

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