今のところ解明できない件
こんにちは。
今日は、現段階では解明できていない件について書こうと思います。
タイトルとして挙げるならば
「皮脂分泌量と皮脂中過酸化脂質量の関係について」というタイトルになるだろうか。
皮膚にとって「皮脂」は重要な役割を果たしていることは常識だろうし、皮脂中過酸化脂質が増えることによって皮膚トラブルが増加するという事ももちろん知っていると思う。
ちょっと次のグラフを見てほしい
これはある大手メーカーS社が皮脂中の過酸化脂質量について調べたグラフである。
表皮過酸化物の加齢変化を調べると、20才代で最低を示し、10代、30代、そして加齢と同時に徐々に増加していく。ということが分かっている。
では、次のグラフも見てほしい。
同じS社の調べた「各部位の年代別皮脂量変化」なのだが、グラフでもわかるように、10代後半から20代にかけて高い数値を出し、加齢とともに徐々に低下していっているのが分かると思う。
この2つのグラフを見て気づいただろうか?
皮脂分泌量は低下していくのに過酸化脂質量は増加していっている。
過酸化脂質とは皮脂中に12%含まれるスクワレンが酸化したものということであるならば、皮脂の量が低下すれば過酸化脂質量もおのずと低下するのではないかと考えられるのだが、反比例して増加していっているのだ。
この矛盾に対していくつかの仮説は立ててはいるのだが、残念ながら明確な答えを持っていない・・・
是非専門家の方でこのブログを読んでくださった方がいたら、この謎についてお答えしていただけないだろうか。
よろしくお願いします。