それでもアナタはコロシますか?
こんにちは。
いつも読んでくださりありがとうございます。
題名「ワースト3」の最後にいくつかのシャンプーについて今後書いていきますと言っていたので、今回は「フケ用シャンプー」について書きたいと思います。
前回のメリットに関しては「ジンクピリチオン」という成分がピーリング効果によりフケになる前に角質層をはがしてしまうという内容をお伝えしました。
今回は、その他、現在発売されているフケ用シャンプーとは一体どの様にフケを予防しているのか!?について詳しく見ていこうと思います。
先ず、フケの発生要因ですが、内的要因、外的要因があります。
ただ、フケ用シャンプーは外的要因の部分にのみアプローチをしているので、その部分について検証したいと思います。
そのアプローチ方法は粗、この2つです。
粗悪なシャンプーの頭皮への刺激を改善した、低刺激シャンプーという謳い文句。
皮膚常在菌の異常繁殖により起こるフケ・カユミにアプローチする殺菌成分配合。
この二つのうち、殺菌効果のある成分により、皮膚常在菌を殺菌してフケやカユミを抑えるシャンプーについて考えてみようと思います。
先ず、常在菌などの異常繁殖によって起こるカユミのメカニズムを見てみましょう。
①先ず、皮脂分泌の異常分泌や、シャンプー剤やトリートメント剤、整髪料などの油分の残留物を餌にする常在菌が異常繁殖します。
②増えた常在菌からは通常より多い老廃物が排泄され、その排泄物などが紫外線等により酸化します。
③通常より過剰に分泌した皮脂とこの老廃物は過酸化脂質などになり、皮膚を刺激し炎症やカユミを生じさせます。
④カユミにより頭皮への強い刺激が加わると、皮膚は通常より代謝を早めることとなります。
⑤この異常代謝で発生したフケを常在菌は餌として常在菌の増殖につながります。
ここでまた①に戻るという悪循環を起こします。
そこで、この悪循環を断ち切るには、常在菌を殺菌するのか!?または、炎症・カユミを抑えるのか!?の部分にアプローチをかけるというのが常套手段となります。
ここで、シャンプーなどでアプローチしやすいのが「殺菌」部分なので、「殺菌」成分を配合しているものが多いのです。
殺菌成分としては、前述した「ジンクピリチオン」もその一つです。
その他には、ミコナゾール硝酸塩やケトコナゾールなどがあります。
こういった成分は皮膚科で処方されるようなシャンプー等にも入っている成分です。
病院で処方されるものなんだから大丈夫なんじゃないの!?と思われるかもしれませんが・・・
ちょっと待ってください!!
ここで、皮膚常在菌を殺菌して良いもの?なのかどうかを判断していただきたいと思います。
皮膚常在菌は何のために皮膚にいるのか!?を知らないと、要るの?要らないの?の判断は難しいと思います。
まず、皮膚常在菌の働きについてわかりやすく書きたいと思います。(かなり易しく書きます)
皮膚はいくつものバリアゾーンによって守られています。
その一番表面で皮膚や体を守っているのが「皮脂膜」というものです。
「皮脂膜」は皮膚からの水分の蒸発を抑え、乾燥から身を守るのと同時に、外界からのウィルスや細菌からも身体を守っています。その他にも紫外線からも守ってくれます。
この皮脂膜を作っているのが皮膚常在菌である「表皮ブドウ球菌」と「アクネ桿菌」なのです。
この二つが出す弱酸性の脂肪酸が皮膚の表面で身体を守っている皮脂膜を形成しているのです。
さて、どうでしょうか??
常在菌にも増えすぎると皮膚トラブルを起こす菌は確かにあります。
では、この菌を殺菌しようとします。
その菌だけを選択的に殺菌出来ればよいと思うのですが、なかなかそれは難しいでしょう。
この皮脂膜を形成してくれる菌も殺菌してしまう可能性大ですよね。
そうするとどうなるのか!?
皮脂膜は皮膚表面を「弱酸性」に保ってくれると言いました。
皮脂が紫外線等により「過酸化脂質」になり、この過酸化脂質が皮膚の炎症などの原因とも書きました。
実は、皮脂膜は弱酸性に保つということは、分泌した皮脂を過酸化傾向に向かわせるのを抑えてくれているとも考えられるのです。
そうすることにより、「皮膚の恒常性」を保っているのです。
ということは!?「常在菌」は??
そう
とっても「大切な存在」なのです。
では、除菌♪除菌♪除菌♪って最近流行のようにCMで流れている除菌成分配合の商品って必要なのでしょうか!?
といより!!
皮膚にとって良いことなのでしょうか!?
よ~~~~~~~~~~~く考えてみましょうね。
菌ちゃん達は人間の身体には「必要」だからこそ居るんですよ!!
ですから、殺菌成分を配合したシャンプー等は使用期間を長くても1週間程度に決め、様子を見ながら使うことをお勧めします。
もちろん「界面活性剤」はお肌に優しいものであることは言うまでもありません!!!