美容のセクショナリズムについて
はたして美容とは何をどう指しているのだろうか?
美容業界といっても美容室からエステサロン、美容整形まで幅広くあり、その分野分野で軸とするものの考えた方が違うし、学ぶ分野についても違っている。
ここでは理容室や美容室いった師業について考えてみようと思う。
美容師の仕事とは何だろうか?
髪の毛をカットし、またはパーマをしカラーして、その造形美によってお客様の容姿を美しくすることでしょうか。
美容師の業とは、このカットやパーマ、カラーをすることで完結してしまっている。
はたしてこれでよいのでしょうか。
例えば、頭痛がして内科に行ったとしよう。
先生に
「目の奥が痛いんですけど・・・」
「鼻の横がズンズンするんですけど・・・」と言っても
「それは耳鼻科に行ってください。」「眼科に行ってください」という事にならないか?
内科であるのに体の中で起こっていることがわからない
医療においてではなく、その基礎となる科学そのものがセクショナリズムかされ、ジャンルが違えば全くわからない学者が多いといった笑い話に良く似ていると思う。
美容というのを美容師たちは髪の毛を造形する事だけとセクショナリズム化し、美しい髪の毛は心身の健康からなっているという基本をまったく意識しない。
また、健康の基本が「食」「睡眠」「運動」といった事で成り立つとしたなら、そのそれぞれの分野においても美のプロフェッショナルとして最低限の知識が必要となることは重々明白な事であるにもかかわらず今まで無視してきた経緯がある。
セクショナリズムすることでその技術や学問が深く追及され、今まで解明されなかった謎が解明され、人のお役に立つことはあるかもしれないが、セクショナリズム化されることで大事なことを見逃した理論となる危険性の方が高いように思う。
これからの美容師は今までの業界の常識を今一度見つめなおし、美のプロフェッショナルとして総合的且つ深くそれぞれを学ぶ姿勢が生き残れる道ではないかと考える。
※セクショナリズムとは 「集団・組織内部の各部署が互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。」 |
↑こういった業界に未来はないように思える。