界面活性剤一覧

経皮吸収の方法と経路

前回のブログでは「洗剤を飲んだことがありますか」というタイトルでしたが、飲むのと、皮膚から吸収する(経皮吸収)ではどちらが危険なのでしょうか。

先ずは「経皮吸収」の経路について見ていきましょう。

そもそも皮膚は何物も浸透させないための防御がされています。

図1. 角質層の構造

皮膚のバリア機能とは

皮膚のバリア機能とは体外からの異物の侵入を防いだり、体内の水分の蒸発や体液の漏出を防いだりする皮膚の働きのことです。この働きは、主に角質層(角層)の物質の通過しにくさに起因します。角質層は図1のように、物理的・化学的刺激に対して非常に安定な細胞膜で覆われた「表皮角化細胞(ケラチノサイト)」の周りをセラミドやコレステロールなどからなる「角質細胞間脂質」が満たしています。いわば、レンガにあたる表皮角化細胞の間をセメントにあたる角質細胞間脂質がうめることで強固な壁を形成し、皮膚バリア機能を発揮します。このような皮膚バリア機能を有する角質層をテープストリッピングなどで除去(皮膚バリア機能を破壊)すると、分子量が数十万の物質でも吸収されてしまいます。

※テープストリッピング:皮膚から角質層を取り除くため、粘着性テープ(セロハンテープなど)を皮膚に貼り付け、引きはがす操作のことです。テープストリッピングを20~30回繰り返すと、角質層がほぼ除去されます。この外には美容技術として超音波スクライバーなどによるピーリングやピーリングパックなどがあります。

 

もっと言うと、これは角質層のバリア機能ですが、皮脂膜や顆粒層、有棘層、基底層などにもバリア機能は存在しますがここでは割愛します。

 

では、経路を見ていきましょう。

 

経皮吸収される経路には、毛孔や汗孔を経由する「経付属器官経路」と角質層を経由する「経表皮経路」の2つがあります(図2)。

図2.経表皮経路と経付属器官経路

図2.経表皮経路と経付属器官経路

経表皮経路の中には「細胞内経路」と「細胞間経路」の2つがありますが、その後どのような経路になるかが問題なのです。

 

元々、この経皮吸収させるという考え方は、DDS(ドクターデリバリーシステム)技術(薬物送達システム)などは医薬品をより目的の場所へ届ける技術なので、医療関係のサイトによく出てくる考え方となっています。

 

医薬品においても「経皮吸収させ、血流に乗せ全身に運ぶ」という言葉があるように、経皮吸収された薬品、ここでは界面活性剤などの化学薬品は経皮から吸収されたら、いち早く血管にも吸収され、全身に回ります。

これって体に良いものならばとても効率よい話ですが、体にとって「毒」となるものが血管に入り、血流にのって全身に行き渡るというのは恐ろしい話です。

経皮吸収と同類の経路として、「舌下吸収」という方法もあります。

舌下投与は、狭心症(心筋への血液供給が不足するために生じる胸痛の発作)の緩和に使用されるニトログリセリンにとりわけ適しています。
これは薬の吸収がとても速く、腸壁と肝臓を経由せずにすぐ血流に入るとされているからです。
しかしながら、ほとんどの薬は不完全あるいは不安定な形で吸収されるため、この方法は使えないことが多いのだそうです。

 

舌下吸収、もしくは口腔内粘膜は体の中で最も吸収率が高く、すぐに血管に到達するため一番危険場場所であるともいえます。

 

では、経口吸収の経路についても次号お伝えします。

 

 

 

あなたは洗剤を飲んだことがありますか?

あなたは洗剤を飲んだことがありますか?

というトンデモなタイトルですが、実際洗剤(界面活性剤)を飲んだことがあるという人は、ほとんどいないだろう。(まぁ飲んだらこの世に存在しないのだから・・・)

 

しかし、今の生活の中ではこの洗剤(界面活性剤)がとても身近な存在であり、危険性がないというわけではないという事を知っておかなければなりません。

 

飲んだことが無いという方でも、危険性はあります。

 

それは、「経皮吸収」というルートによってそれが可能なのが界面活性剤の怖さでもあるからです。

 

覚えているだろうか、神奈川県内にある病院で点滴に界面活性剤を混入し入院患者を殺害したという事件を・・・

 

この事件は界面活性剤の危険性を広く国民に認知させた事件であったと思います。

 

まず、界面活性剤はどのような作用があるのかという事を知っておかなければいけませんので界面活性剤の働きとはどんなものかを見ていきましょう。

 

界面活性剤の作用はたくさんありますが、その中でも7つの主要な働きについてみていきましょう。出来るだけ専門的な表現は避け簡単に書きますね。

 

1、乳化作用・・・油と水を混ぜることができるという作用です。

2、気泡洗浄作用・・・これは界面活性剤の作用の中でも身近な作用でしょう。

3、殺菌作用・・・消毒剤などにも界面活性剤は使われています、それはこの殺菌作用があるためで、前述した大口病院で起こった殺人事件にはこの消毒剤混入がされたようです。

4、帯電防止作用・・・読んで字のごとくです。柔軟剤等にも界面活性剤は使われています。

5、柔軟作用・・・同上

6、浸透作用・・・界面活性剤はタンパク質を壊す作用がありますので、皮膚などにも浸透していきます。この作用があり経皮吸収の害が心配なのです。

7、溶解作用・・・溶解とはそう・・・溶かすことなのです。化学的にいえばちょっと違うのですが、「溶かすこと」で覚えていてください。

 

この7つの作用というのが「界面活性剤」の働き(作用)なのです。

 

ピンとこない人のために1つだけ「溶解作用」の凄さを画像でお伝えしようと思います。

これは、市販のUVクリームをプラコップにいれ数日間経過観察したものです。

この様にたった6日間でプラコップの底が抜けてしまいます。

 

プラスチックを溶かしてしまうものを、お肌につけたり、お口の中に入れたりしているわけです。

 

さて、本当に大丈夫なのでしょうか?

 

また、経皮吸収と経口吸収ではどちらが危険性があるのか!?また経皮吸収で一番吸収する場所はどこなのか!?については次号お届けします。

 

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