発毛育毛に関するブログ検証
こんにちは。
さて、今日から久しぶりにブログの再開です。
今日からのこのブログは、色んなブログ等でデマや解釈ミス、または読者に勘違いをさせてしまう記事を検証・解説・訂正していこうと思っております。
育毛発毛に関しては、まだまだ多くの謎が有り、未知のものであるので私自身も常に情報収集しているのですが、その中にはずいぶん間違った記事を散見しますので、この機会に検証・解説・訂正していこうと思っております。
先ず、今日のあるブログの一部を紹介しましょう。
“朝シャン”めぐる噂はホント?最後に、「シャンプー」についての”都市伝説”、「朝シャンが抜け毛につながる」ということについて触れておきたい。 結果としては、安心していただきたい。 夜にシャンプーをしても、朝になると頭皮の皮脂は洗髪直後の400倍にもなっているのだという。 |
朝シャンについて書いた記事なのですが、突っ込みどころ満載ですので、気になる点を解説したいと思います。
朝にシャンプーをすることは頭皮の環境を良くするため、抜け毛の原因にはならないという。
先ずはこの部分
「朝シャンは抜け毛の原因にならない」?
これは断言してはいけません。
以前リンスインシャンプーが流行った時代が有りました。この時代は女性のソバージュというヘアスタイルが流行り、そのスタイル維持のため朝シャンしてタオルドライ程度で半乾きの髪の毛にムースをたっぷり付けソバージュのウェーブが引き立つようにしていました。
この時、問題になったのが女性の頭皮と抜け毛トラブルでした。このトラブル続出で朝シャンやシャンプードレッサーの流行りは下火になり、リンスインシャンプーもどんどん姿を消していったのです。
ここで問題なのが、朝シャンが悪いのか?リンスインシャンプーが悪いのか?ですが、ウェイトが重いのはリンスインシャンプーです。
そもそもシャンプーとリンスは使っている界面活性剤の性質が違うため、同居させるという事には無理があるのです。しかし、それらを同居させることで、シャンプー剤が残留しやすくなり、頭皮のトラブルを起こしたと考えられています。
では、朝シャンは問題ないかというと、そうではありません。
朝という日常において一番忙しい時間帯に朝シャンするという事で流しが不十分となり、シャンプー剤が残留し、トラブルのもとになるし、乾かしたりする時間もあまりないため頭皮がいつまでも濡れた状態で頭皮温度を低下させ代謝が落ちてしまいます。
こういった時間がない朝にシャンプーすることによるトラブルを理解し、しっかりとしたシャンプー、流し、ドライなどを夜と同様して頂けるという事であればそれは問題ないかもしれません。
夜にシャンプーをしても、朝になると頭皮の皮脂は洗髪直後の400倍にもなっているのだという。
この件についても突っ込みどころ満載です。
皮脂というものは、皮膚においてとても重要な役割をしています。
ですから、皮脂が出ることは問題ではないのです。
何を根拠に400倍としているのかわかりませんが、皮脂は皮膚にとって重要であるので、皮脂を根こそぎとってしまうような洗浄力の強い界面活性剤を使ったシャンプーを日々使っていると当然皮膚に皮脂を補充する機能は強く働き、脂性みたいに皮脂分泌が過剰になってしまいます。
そういった点を考え、皮膚に必要な皮脂は残す程度のシャンプーであればこのように400倍といった事にはならないはずなのです。
皮脂などの汚れは紫外線に反応して酸化し、頭皮と毛根にダメージを与えてしまうので、むしろ朝に余計な汚れを洗い落とすことは意味があることなのだという。
確かに皮脂は紫外線などによって酸化し過酸化脂質となり、頭皮の炎症やトラブルを起こすもとにはなります。しかし、本来皮膚常在菌などの助けを借り酸化しないようになっています。
この過酸化脂質の量も年齢によって違うし、毎日の食(口にするもの全般)によっても大きく違いますので、一律で述べるのはどうかと思います。
皮膚の恒常性を保つため、皮膚常在菌にダメージを与えないシャンプー剤等を使用し、食事や口にするもの(飲み物も含め)に気を付けることで、紫外線にさらされても過酸化脂質にならないようになります。
そして、皮脂が酸化した場合には皮膚ダメージはあるが、毛根にまでダメージがあるという事はありません。
しかし、毛髪構造などは表皮にある表皮幹細胞など過酸化脂質の悪影響を受け毛髪構造の成長に影響を与えることはあると思います。
また、「朝に余計な汚れ」と書いていますが、夜シャンプーして、家の中で過ごし、就寝し朝を迎えるだけの生活だとすると、皮脂は「汚れ」ではありません!!
この様に「皮脂=悪」とした皮脂悪論はシャンプー剤などのセールス文句として使われていたり、理美容室のヘッドスパ推進文句として使われていますが、とんでもない事です。
皮脂は皮膚を最前線で守ってくれているものですので、過剰に摂りすぎないようにしなければ、皮膚の恒常性は崩れ、皮膚の従属器官である毛髪の成育にも支障をきたしますので十分気を付けていただきたいと思います。
この様に、一見一般的な見方とされるようなことでも実は大間違い!?または説明不足なため一般の方に勘違いさせてしまうような記事が多くありますのでこういった記事を見つけ訂正・追記説明していこうと思っております。