命の危機~正しい水分摂取~
このタイトルでブログを書くには少し時期を外した感は否めませんが、水分摂取については常に大切な内容ですのでよくお読みください。
発毛に限らず、代謝を常に正常な状態にするには体内の水分量というのがとても重要な役割をしています。
その証拠に私たちの体の半分以上は水分で構成されているのがその証拠です。
私たちの身体は、とても神秘的で、緻密に計算されつくした機能とそのバランスから成り立っています。何一つとして無駄な物などないのです。
その中で多くを構成している「水」は最も重要と言えます。
身体にとってこの重要な水分が不足するいろんなケースがあります。その状態の事を「脱水症状」と言いますが、「脱水症状」と聞くと、水分を十分に補給しない状態で激しいスポーツを続けたときや、サウナなどで急激に汗をかいたとき、猛暑で大量に汗をかいたときなどに起こるイメージがありますが、実は飲酒でも脱水症状が起こることがあるのです。それは、アルコールが持つ「利尿作用」によるもの。
利尿作用は、身体の水分を調整する抗利尿ホルモンの分泌が抑制されることで生じます。抗利尿ホルモンの分泌が抑制されると、体内の水分が尿として排出されやすくなり、脱水の原因となります。
アルコールの利尿作用では、50gの純アルコール摂取で600~1,000mlの利尿効果があると推定されています。
このときに排出されるのは、飲んだお酒の水分ではありません。まずは、血液中の水分が排出され、続いて浸透圧上昇により血管に移動する体液の水分が排出されます。そのため、脱水症状が引き起こされやすくなるのです。
では、なぜ脱水症状が二日酔いの原因になるのでしょうか。
人間の体は、体液中の電解質(ナトリウムやカリウムなど)を一定に保つように常に調整されていますが、アルコールの利尿作用によって尿でどんどん水分が排出されると、身体の電解質も減少し、バランスを崩してしまうのです。電解質、特にナトリウムの総量は血液中の水分量や細胞周囲の体液量にも影響を及ぼすもの。血液中の水分が減少することで、消化器系の臓器への血流量が減少し、機能低下による吐き気などの不快な症状を引き起こすこともあるのです。さらに脳への血流量が滞れば、頭痛といった二日酔いの症状にありがちなものも発症してしまいます。
では、水分補給はどれくらいが正しいのか、表にまとめていますのでご覧ください。
年齢やその方の体重などによって水分補給の適量が有りますので、この適量を参考にしてみてください。
成人だと、必要水分ml/㎏/日ですので、体重60キログラムの方だと
60×50ml=3,000mlとなりますので、3リッターの水分摂取が必要となります。
ただ、水を3L飲んでくれという事ではありません。
食事からとられる水分や、代謝から得られる水分量というものがありますので、実際には3,000mlの60%を水として摂取すればよいとなっています。
すなわち、60kg✖50ml✖0.6=1800mlとなります。
これ以上むやみの飲みすぎると細胞外水のNaイオン濃度が薄まり細胞内水との浸透圧バランスが崩れ、最悪の場合は命の危険があるともいわれていますので、特に汗を大量にかく夏の時期や、激しいスポーツ、長時間のサウナなど大量発汗を補う水分摂取時には量を守る、または塩分摂取などにも十分配慮しなければなりません。