ちょっと違う判断基準
皆様こんにちは
いつも読んで下さりありがとうございます。
今回のテーマは
「判断基準」
何の判断基準か!?というと
良いシャンプーと悪いシャンプーの基準について話したいと思います。
この「基準」と言っても、一般的に男性が選ぶ基準であったり、女性が選ぶ基準という点からも違うかもしれませんが、独身男性はともかく、妻帯者の男性はほとんど奥様が選ばれた「ママシャン」を使っているのではないでしょうか。
現在日本では凡そ1000種類以上のシャンプーが販売されているそうです。
ドラッグストアに行けばすごい数が並んでいます。
この中から、何かの基準をもって皆様はシャンプーを選ばれているのですが、どういった基準で選んでいるのでしょうか。
そこで・・・
あなたはどういった基準で選んでいますか?とお客様にお尋ねすると、いくつかの答えが出てきます。
匂い、香り 自分の髪の毛に合ったもの(髪のおさまりなど) 手触りや指通り |
まぁこの辺りが多いかと思います。
その他にも
泡立ち 自分の肌に合ったもの(かゆみが出ないもの) 価格(安いもの) CMで使われているタレント(笑)←意外と多い 流行(今であればノンシリコン等) |
大体こういった選択基準があるのではないでしょうか。
まぁ、こういった基準でも構いません
しかし、ここではちょっと「薄毛」という観点からシャンプーの基準を考えてみたいと思います。
薄毛にとどまらず、例えば、アトピーなどの敏感肌、または環境汚染などについても考えていければと思います。
先ほども言いましたように、一般の判断基準でも全く構いません
しかし、肌トラブルや薄毛という観点からシャンプーを捉えると、全く違う視点でシャンプーというものを検証していかなければいけません。
当ブログでは商用理論はできるだけ排除し、本当に良い商品はどんなものなのか!?ということをお伝えできればと思います。
まず、シャンプーに関してもこの一回きりのブログではお伝えできないと思いますのでシャンプーもシリーズでお伝えしていこうと思っております。
先ず、お伝えしたいのは、シャンプーとは何の目的で行うのか??というところを押さえないといけません。
では、シャンプーの目的とは??
シャンプーの目的は
「頭皮および毛髪の汚れを洗い落とし、清潔に、かつ美しくすること」なのです。
美しくしないといけないわけですから、皮膚や髪の毛を痛めては目的を達成されません。
が、しかし・・・汚れを落とすということになると、洗浄成分である界面活性剤を使わなければいけません。
誤解があるといけませんのでここで付け加えますと、前文にある「界面活性剤を使わなければなりません」というのは、あくまでも一般論です。
お湯だけでも汚れの70%~80%は落ちると言われていますので、絶対という意味ではないということだけ理解してください。
当ブログでは一般消費者の選択基準ではなく、プロの目から見たシャンプーの良し悪しについて書いていこうと思います。
先ず我々プロがシャンプーを見るときは前述した「界面活性剤」が何が使われているのか?を見ていきます。
一口に界面活性剤といっても数千種類あるといわれていますし、用途も様々です。
詳しく知りたい方は日本界面活性剤工業会を参照してみてください。
我々がシャンプーに使われている界面活性剤の判断基準としては2つあります。
先ず一つ目は「細胞毒性」
二つ目は「皮膚粘膜刺激性」※タンパク変性
この2つが基準をクリアにできるかどうかについて見ていきます。
細胞毒性などは界面活性剤を販売している原料メーカーの資料等で確認できるものもあるのですが、皮膚粘膜刺激性に関しては記述がないものが多いので自分の体で実験するしかない場合もありますが、これはお勧めできない方法です。
なぜならば、皮膚粘膜刺激性と書いたのですが、これは正確には「タンパク変性能力」がどれほど強いのか?ということなのです。
タンパク変性をわかりやすく言うと卵の白身が熱を加えると白くなりますよね。あれがタンパク変性といわれる現象です。
これと同じような現象が体でも起きます。例えば、洗浄力の強い界面活性剤を使用しているシャンプーを目に入れると表面の角膜が白くなります。
これは、実際にサロンを経営している私の友人が、あるメーカーがシャンプーを営業してきたので、粘膜刺激性を確かめようと目に入れたときにおこったことです。
※皆様は危ないので決してマネしないようお願いいたします。
では、やわらかい角膜だからなるのか?というと、そうではありません、判り難いというだけで実際には皮膚においても同じことが起こっているのです。
もちろん髪の毛もタンパク質で出来ていますので、界面活性剤で傷んでいくということはお分かりになるかと思います。
ですから、プロの視点で一番大事にしているのは合成界面活性剤は何が使われ、何種類配合しているのか!?という点をまずは見ます。
この時点で合格点が出せないシャンプーは販売しないのですが、実はシャンプーづくりや化粧品づくりは奥が深く、どんなに良い成分表示がされていても製造元の技術や知識の差で中身の良し悪しが決まってしまうという点も否めないのです。
この製造元の件についてはもっと裏話もあるので別の機会に書きます。
じゃーどんな活性剤がいいの!?!?って声が聞こえてきそうですが、長くなりましたので今回はこの辺で・・・・