ある「炭酸シャンプー」を検証してみた
こんにちは
発毛キャンプトレーナーの椿山です。
今日は、お客様より「今流行っている炭酸シャンプーって良いんですか?」という質問を頂いたので、炭酸シャンプーの内容はともかく次のように答えたのだが・・・
「炭酸の効果効能は確かに血管拡張し、血流の増加を促すので発毛などにも良いと思いますが、薄毛の原因をそのままで、いくら血流UPの効果が有ろうと、発毛に繋がることは無いし、また良い成分が入っている云々より、洗浄成分の安全性などが重要ですよ」ってお答えしたのだが、、、この時の私の頭には、洗浄成分などは安価なものを使い、キャッチ―な成分を前面に出している販売手法の大したシャンプーではないという先入観があったのは確かだ。
でも、最近の流れからして、もしかしたらと思いよく広告に出てくる一商品について成分等も含め検証してみることにした。
検証した商品はこちら
“シンフォート炭酸シャンプー”という商品
通常の液体タイプではなく、泡になって出てくるちょっと変わったシャンプーとなっている。
変わっているとはいえ、我々もナノ炭酸超還元水とシャンプーを1:1で泡にして出す容器に入れ、薄毛改善に使っているので、我々には目新しいとは言えないが、市販のシャンプーとしては珍しいタイプではある。
と、前置きはほどほどにして内容成分を検証してみよう。
全成分
水、グリセリン、イソペンチルジオール、スクワラン、ベタイン、ラフィノース、トレハロース、フェノキシエタノール、カルボマー、(C12-16)アルコール、水酸化K、パルミチン酸、グリチルリチン酸2K、水添レシチン、トコフェロール、BG、タウリン、リシンHCl、アラニン、ヒスチジンHCl、アルギニン、セリン、プラセンタエキス、プロリン、グルタミン酸、トレオニン、バリン、ロイシン、グリシン、ローヤルゼリーエキス、ノイバラ果実エキス、アラントイン、イソロイシン、フェニルアラニン、ラベンダー花エキス、ローズマリー葉エキス、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸Na、キハダ樹皮エキス、トウキンセンカ花エキス、ハトムギ種子エキス、レモングラス葉/茎エキス、ダイズ種子エキス、ビルベリー葉エキス |
全成分を一つずつ説明はしないが、ざっくりと解説したいと思います。
内容成分には、一般的にシャンプーに使われているような高級アルコール系界面活性剤や、アミノ酸系界面活性剤は使用されていないようである。
では、このシャンプーはどれに属しているかというと、「水酸化K」「パルミチン酸」「水添レシチン」という配合から、「石鹸系」であることが読み取れる。
この作り方の活性剤に関しては、「合成」か「合成ではない」かについては意見が分かれるところだが、私の見解は、「石鹸の歴史」からして、人は、石鹸系には適応してきているとみているので、一部の人を除いては「安全性」は比較的高いという見解だ。
何故「比較的」という評価にしたのかについては、洗浄成分の配合、製造についてはかなり私好みで好きな処方の仕方なのですが、元来、合成界面活性剤が持つ働きの中で、「殺菌効果」などがあるのですが、合成界面活性剤を配合していないという事から、フェノキシエタノールなどが高配合されており、アルコール系配合に懸念される皮膚の乾燥をケアする目的であろうと思う保湿剤などが配合上位になっているという事である。
薄毛には乾燥は大敵であり、アルコール系は出来るだけ配合を少なくしたいところだ・・・・
その他「~エキス」などの成分に関しては、シャンプーに配合しても可もなく不可もないというレベルなので、この~エキスを配合することで、高価格になっているのであれば配合しない方がBESTだ。
その理由は、不可は無いとはいえ、~エキスによって敏感肌の方にはトラブル要因になりえるからだ。
そういった事も踏まえて、価格と内容を見てみると、
1本定価 7,980円で約1か月分という事なのだが、かなり高価なシャンプーと言えるだろう。
炭酸を配合した、安全なシャンプーは他でも可能なのだが、このシャンプーの半額以下で使用することが出来るので、このシンフォートシャンプーはかなり高額なシャンプーといえよう。
また、内容成分から考えるに、アミノ酸を数種、保湿剤、~エキスとあるが、育毛に直接効果があるとしても炭酸による血流促進くらいなので、それであればもっと安価な安全なシャンプーを使用し、マッサージをした方がよほど効果はあると考える。
もう一度言うが、シャンプーだけで発毛する割合は10%にも満たないことを覚えていて欲しい!!