気を付けるべき点
こんにちは!
またまた久しぶりの投稿となりました。
今日は薄毛や抜け毛で悩む方たちの救世主であるべきの「育毛剤」の「ミカタ」について書いてみようと思います。
育毛剤を購入するときの購入動機としては色々あると思います。
先ず「値段」、「使われている有効成分」「採用されているモデルさん」「広告のキャッチコピー」「LP(ランディングページ)のクオリティ」「広告頻度」「ビフォーアフター写真」などなど
その中で、プロの私から見た選択基準を今回はお伝えしようと思います。
ここでそのサンプルとなる商品を一つ例に挙げて説明していこうと思います。
この商品は育毛剤の中でもよく売れている商品です。
その商品をプロの目で解説していこうと思います。
先ず、内容成分を見ていってみましょう。
エタノール、水、BG、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド(ピディオキシジル)、アセチルテトラペプチド3(キャピキシル)、アカツメクサ花エキス(キャピキシル)、パンテノール、センブリエキス、ビワ葉エキス、褐藻エキス、グリチルリチン酸2k、トウガラシ果実エキス、ボタンエキス、フユボダイジュ花エキス、ヒキオコシ葉/茎エキス、ヒオウギエキス、キハダ樹皮エキス、メントール、グリセリン、クエン酸Na、クエン酸、デキストラン、PEG40-水添ヒマシ油、ラウラミンオキシド、フェノキシエタノール |
この成分表の見方を先ずはお伝えすると、薬事法上の全成分表示ルールといたしましては
【全成分表示ルール】
1)表示しなくてよい成分 |
では、見ていきましょう。
先ず、一番目に来ている成分が
,《エタノール》ですね
次が《水》ですので、通常の化粧品の作り方ではほとんどの商品がこの水が一番目に来るのに対して、エタノールが一番目というありえない作り方をしています。
私なら絶対にこのような処方はしません。
何故ならば・・・
エタノールの一番の「悪」は頭皮を過度の乾燥状態にするからです。
細胞は代謝をし細胞を生み出す際に大量の生体水(水)を使います。
なのにエタノールで乾燥させられたら髪の毛が生まれるために必要な水分を皮膚から奪われてしまうため、健全な髪の毛の育毛が阻害されてしまうからです。
もう一つは、エタノールは殺菌効果に優れているため、皮膚常在菌を死滅させ皮膚を守ってくれている皮脂膜が正常に作れなくなります。これにより雑菌の影響を受けやすくなったり、紫外線から皮膚を守れなかったりと良いことは一つもありません。
ましてや現代は皮膚過敏症の方々やアレルギーを持った方々が増えているので、エタノール主体の商品は普通の感覚では作らないと思います。
それと、エタノールは殺菌効果があるという事はたんぱく変性能力に優れているという事なので、折角配合した有効な成分が無駄になってしまうという事です。
すこし、この部分を詳しく説明すると。
この育毛剤の【売り】である
2つのスキャルプ成分のうち、「キャピキシル」は
「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチド-3」といってどちらもたんぱく質なのです。
このキャピキシルは確かに育毛には有効な成分であることは確かなのですが、エタノールで「たんぱく変性」を起こしてしまい、ほとんど入れている意味がないのではないかと推測されます。
このキャピキシルを5%配合しようがエタノールによってたんぱく変性してしまい効果のないものになっては意味がありません。
その他1%未満の「エキス」関係が後並びしていますが、この「エキス」類はほとんど無意味な配合だといえます。
入れる意味は「見栄えをよくするため」だけだという事を覚えていてください。
過度な広告に魅せられてお金をドブに捨てるような事がないようにしてくださいね。