常在菌一覧

いまだに信じられてるヘンテコ理論

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

今日は、育毛剤や頭皮環境などで一般的に言われているトンデモ理論について書こうと思います。

 

特にこのような書き方が一般的です

 

「育毛剤を効率よく浸透させるためには毛穴の汚れを除去しましょう」

 

などといって、毛穴の除去のためのヘッドスパや、洗浄力の強いスキャルプシャンプーを勧めたり、毛穴の油を除去するためのアイテムの販売だったりがあると思います。

 

確かに育毛剤等を塗布した時に、皮脂膜(バイオフィルム等)があることによって、浸透阻害する可能性はあります。

 

がしかしです。

 

皮膚からそもそも浸透するのか!?という疑問もあるのは事実です。

 

特に毛穴が奇麗に洗浄されたら毛穴から浸透するのでしょうか!?

 

これは皮膚の構造がわかっていない素人の見方と言わざるえません。

 

毛穴から浸透するとなると、全身にある毛穴という毛穴から、体を洗う際の洗剤(ボディーソープ等)は界面活性剤の浸透作用によって体に浸透してしまうのではないでしょうか。

 

もしそんなことになればとんでもないことになります。

 

また、毛穴という毛穴から何でもかんでも浸透するとなれば、海に入ることさえ怖くなります。

 

何度も言いますが、このような発想は皮膚や毛髪構造が全く解っていない素人発想なのです。

 

この様なことを書いている、言っているような育毛剤販売や、発毛関係者には十分気を付けられた方がいいでしょう・・・・

ある一致が見られる

昨日久しぶりに腸の勉強会を開催し、私もお話を伺いました。

 

途中離席していたのですが、タイミングよく興味深い話が聞けたのでブログに残しておこうと思います。

 

先ずは1枚目のグラフを見ていただきましょう。

このグラフは、グラフ内にも記載していますが、クローン病の特定疾患医療受給者証交付件数です。

 

日本では1976年には128人だったのが、平成25年には39,799人と310倍に増えています。

驚くべき増加数ですね

 

もっと驚きなのが、アメリカではここ数字の10倍もいるという事!!

 

このクローン病の原因としては以下のような記載があります。

こクローン病の原因として、遺伝的な要因が関与するという説、結核菌類似の細菌や麻疹ウイルスによる感染症説、食事の中の何らかの成分が腸管粘膜に異常な反応をひきおこしているという説、腸管の微小な血管の血流障害説などが報告されてきましたが、いずれもはっきりと証明されたものはありません。最近の研究では、なんらかの遺伝的な素因を背景として、食事や腸内細菌に対して腸に潜んでいるリンパ球などの免疫を担当する細胞が過剰に反応して病気の発症、増悪にいたると考えられています。

ー難病情報センターHPよりー

 

次にあげるグラフが、多発性硬化症という「脳」の病気のグラフになります。

この多発性硬化症って、なんとなく聞いたことはあるけど、どんな病気かわからないですよね?

という事で、また難病情報センターさんのHPから引用します。

多発性硬化症は中枢神経系の脱髄疾患の一つです。私達の神経活動は神経細胞から出る細い電線のような神経の線を伝わる電気活動によってすべて行われています。家庭の電線がショートしないようにビニールのカバーからなる絶縁体によって被われているように、神経の線も髄鞘というもので被われています。この髄鞘が壊れて中の電線がむき出しになる病気が脱髄疾患です。この脱髄が斑状にあちこちにでき(これを脱髄斑といいます)、病気が再発を繰り返すのが多発性硬化症(MS)です。

 

だそうです。

これを読んでもイマイチぴんと来ない感じですが、原因としてあげられているのが、「自己免疫疾患」という事なので、やはり「腸」に関係が深い病気という事がわかります。

 

この病気は日本では10万人あたり8人程だそうですが、欧米人においては10万人あたり100人ほどいるそうです。

どちらの難病も欧米人に多いというデータが出ています。

これをみても原因がわかってくるようです。

 

次のグラフが

10万人あたりの主な死因別ですが、見ていただきたいのが黒いグラフ線で、「悪性新生物」と書いてありますが、聞きなれた言葉でいうところの「癌」ということです。

 

癌にかかると、がんで死亡するという事より、他の疾患を併発し死亡するケースが多いので癌が死因というのは私的には納得しがたいことですが、ガンを引き金に死亡したと考えてください。

 

この数字も右肩上がりに増加しているのがわかると思います。

 

この3つのグラフをよくよく観察してわかることは、ほとんど同じ増加傾向にあり、すごく似た形になっているのがお分かりになると思います。

 

という事は、ある年代からこの日本において何かが変わり、それが原因でこのような難病や癌などが増えてきているという事が誰の目にも明らかだという事がわかると思います。

 

さて、その原因とは一体何なのでしょうか。

 

クローン病や多発性硬化症に関しては「自己免疫」が大きくかかわっているという事がわかったと思います。

では、癌はどうでしょうか?

実は生活習慣や食生活となっております。

 

飲酒で免疫力低下・・・

 

食事内容云々・・・・この食事で主に関係しているのは「腸」!

 

免疫の60%~70%はこの「腸」に存在

 

こういった事からわかることは、この日本において大きく変化した「食」によって腸内環境、すなわち「免疫異常」がおこり、様々な病を起こしているのではないかという事です。

 

先ず私たちがやらなければならないことは、「食の改善」だという事だと思います。

 

無形分化遺産にも登録された「和食文化」を今一度取り戻し、健康で文化的な生活をしていきましょう。

 

人間のエゴはこれからも作り出す。

O-157って人間のエゴが作り出したって知ってた?

 

 

O-157は元々穏やかな菌で、牛の第1胃にいる菌です。
そこに20年ほど前から牧草しか食べない牛にトウモロコシを与えるようになり、
そのトウモロコシに豊富に含まれる炭水化物を消化するために牛の胃が酸性に
傾き、そこにいたO-157はその酸性に耐えうるべく新たな遺伝子を獲得し、
強力な毒素を作るように進化したんです。

 

 

そして、ここからが大事!!

もともとO-157は穏やかで、毒素の産生にエネルギーのほとんどを使うため、生きる力の弱い菌なのです。

ですから、外界や腸内みたいに多種多様な菌が豊富にいるところでは、すぐに淘汰されてしまうんです。

ですが、消毒、殺菌、除菌などで極端に清潔にされた環境では敵がいないので猛威を振るうんだそうです。

人間もまた腸内フローラが乏しい人はこういった菌の影響を受けやすく、食中毒や胃炎、腸炎になりやすいと言われています。

-藤田紘一郎著書「長命革命」より-

最近では除菌殺菌ブームと言っていいほど除菌殺菌商品のコマーシャルを見ない日がありませんね。

しかし・・・この世に存在する菌の95%は人間にとって無害だと言われています。

そうなんです。

人間は太古の昔から菌と共生してきたのです。

その大切な仲間をむやみに殺し、バランスを欠いたからこそ起こっている病気があるのではないかと思います。

気を付けるべき点

こんにちは!

またまた久しぶりの投稿となりました。

 

今日は薄毛や抜け毛で悩む方たちの救世主であるべきの「育毛剤」の「ミカタ」について書いてみようと思います。

 

育毛剤を購入するときの購入動機としては色々あると思います。

 

先ず「値段」、「使われている有効成分」「採用されているモデルさん」「広告のキャッチコピー」「LP(ランディングページ)のクオリティ」「広告頻度」「ビフォーアフター写真」などなど

 

その中で、プロの私から見た選択基準を今回はお伝えしようと思います。

 

ここでそのサンプルとなる商品を一つ例に挙げて説明していこうと思います。

 

この商品は育毛剤の中でもよく売れている商品です。

 

その商品をプロの目で解説していこうと思います。

先ず、内容成分を見ていってみましょう。

 

エタノール、水、BG、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド(ピディオキシジル)、アセチルテトラペプチド3(キャピキシル)、アカツメクサ花エキス(キャピキシル)、パンテノール、センブリエキス、ビワ葉エキス、褐藻エキス、グリチルリチン酸2k、トウガラシ果実エキス、ボタンエキス、フユボダイジュ花エキス、ヒキオコシ葉/茎エキス、ヒオウギエキス、キハダ樹皮エキス、メントール、グリセリン、クエン酸Na、クエン酸、デキストラン、PEG40-水添ヒマシ油、ラウラミンオキシド、フェノキシエタノール

 

この成分表の見方を先ずはお伝えすると、薬事法上の全成分表示ルールといたしましては

【全成分表示ルール】

1)表示しなくてよい成分
①企業秘密成分(非表示成分)
企業が秘密にしたいと思う成分は厚労省の許可を受ければ成分表示中、単に「その
他」と記載できることになっています。しかし実際のところ、厚労省は承認申請を
基本的に認めない方針のようです。
また、全成分表示が導入されて 20 年以上経つ米国でも、米国食品医薬品局(FDA)
が認可したのはわずか十数件と言われていることから、欧米の先行事例に期待する
ことも難しいと言えます。
②キャリーオーバー成分
有効成分としてでなく使われている成分、つまり、製品自体の防腐のためとか、脱
色防止のために使われる成分はキャリーオーバー成分と呼ばれますが、これは表示
の必要はありません。
〈注〉混合物・抽出物・香料
①混合物は、混合されている成分毎に表示記載します。
②抽出物は、抽出された物質と、基になる抽出溶媒や希釈溶媒とを分けて記載しま
す。
③香料については、「香料」という表示が可能です。香料は多成分からできている混
合物ではありますが、これを一つの成分とみなして香料配合量を他の成分と同様
に表示することができます。
2)記載の順序
挙げられる記載法としては、下記の 4 つがあります(表①~③参照)。
①全成分を配合量の多い順で記載する。
②配合量の多い順に記載して、配合成分 1%以下は順不同で記載する。
③着色剤以外の成分を配合量の多い順に記載し、その後に着色剤を順不同に記載する。
④着色剤以外の成分を②に準じて記載した後、着色剤を順不同に記載する。

 

では、見ていきましょう。

 

先ず、一番目に来ている成分が

,《エタノール》ですね

次が《水》ですので、通常の化粧品の作り方ではほとんどの商品がこの水が一番目に来るのに対して、エタノールが一番目というありえない作り方をしています。

私なら絶対にこのような処方はしません。

 

 

何故ならば・・・

 

エタノールの一番の「悪」は頭皮を過度の乾燥状態にするからです。

細胞は代謝をし細胞を生み出す際に大量の生体水(水)を使います。

なのにエタノールで乾燥させられたら髪の毛が生まれるために必要な水分を皮膚から奪われてしまうため、健全な髪の毛の育毛が阻害されてしまうからです。

 

もう一つは、エタノールは殺菌効果に優れているため、皮膚常在菌を死滅させ皮膚を守ってくれている皮脂膜が正常に作れなくなります。これにより雑菌の影響を受けやすくなったり、紫外線から皮膚を守れなかったりと良いことは一つもありません。

 

ましてや現代は皮膚過敏症の方々やアレルギーを持った方々が増えているので、エタノール主体の商品は普通の感覚では作らないと思います。

 

それと、エタノールは殺菌効果があるという事はたんぱく変性能力に優れているという事なので、折角配合した有効な成分が無駄になってしまうという事です。

 

すこし、この部分を詳しく説明すると。

この育毛剤の【売り】である

 

2つのスキャルプ成分のうち、「キャピキシル」は

「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチド-3」といってどちらもたんぱく質なのです。

 

このキャピキシルは確かに育毛には有効な成分であることは確かなのですが、エタノールで「たんぱく変性」を起こしてしまい、ほとんど入れている意味がないのではないかと推測されます。

 

このキャピキシルを5%配合しようがエタノールによってたんぱく変性してしまい効果のないものになっては意味がありません。

 

その他1%未満の「エキス」関係が後並びしていますが、この「エキス」類はほとんど無意味な配合だといえます。

 

入れる意味は「見栄えをよくするため」だけだという事を覚えていてください。

 

過度な広告に魅せられてお金をドブに捨てるような事がないようにしてくださいね。

 

 

 

 

皮脂の酸化速度について

こんにちは。

 

皮脂の酸化について今日も持論を展開していこうと思います。

 

先日セミナーでの質疑応答で、この皮脂の酸化スピードについての質問をいただきました。

 

「皮脂は5~6時間で酸化してしまうという話を聞いたことがあるのですが・・・」

 

私の答えは「NO」でした。

 

この5~6時間という数字がどこから出てきたのか気になっていくつかのサイトをググってみたら、ある記事(ブログ)にこの5~6時間という記述があり、確認できました。

 

これはあくまで商品(シャンプーや洗顔剤)を売りたいショップやメーカーの理論ではないかと思い、大学や研究所と言われるようなところの教授や研究員らの文献はないかと探してみました。

 

その中に、「ス ク ア レ ン の 酸化反応速度」という文献があり、内容を確認いたしました。

 

答えを先に言うと、「ハッキリとわからない」というのが答えではないでしょうか。

 

この文献の冒頭にはこのように書かれています。

 

「そ れ らの速度を定量的に 討 した研究 は非常 に少なく,速 度解析の研究 はほとん ど行 われ ていな い。」

 

そうなんです。

 

あまりにも研究データが少なすぎるのです。

 

皮脂を構成する成分は、ワックスエステル(約25%)、スクアレン(約12%)、トリグリセライド(約60%)と言われています。

 

このうち酸化しやすいのがスクワランという物質です。

 

この酸化しやすい皮脂中12%のスクワランの酸化スピードの文献の結論は

ここに回分型反 装置封入酸素 力 化より,ス クアレンの酸化反 速度を測定 し,微 小な酸化領域の酸化 動を
討し以下の点が明らかになった。
1) 過酸化物生成反 は,非 常に い誘導期とその約10³倍の速度を持った加速期の2段 階で進行する。
2) 反 過程を 起反 と反 中間体の連鎖反 を考慮した反 過程によって解析 した。過酸化物の生成速度は,反 初期では 起反 が,ま た,加 速期では連鎖反の速度によって支配されることが分かった。
3) 反 初期の誘導期と過酸化物が微量生成 して起こる加速期の両期間において,総 括的な脂質の酸化反応速度は脂 質 濃 度 に 関 して 一次 反応 で表 され,そ の 速 度 定数は次 式 の 通 りで あ る 。
k1(h-1)= 6.3×108exp (-1.1× 104/T)
k2(h-1)= 8.7×1012exp (-1.2× 104/T)

「ス ク ア レ ン の 酸 化 反応 速 度」

 

 

スクワレン以外は、脂肪酸とグリセリンに分かれ、保湿や弱酸性に保つ役割をしているわけですが、弱酸性に保つということは酸化にブレーキをかけてくれているわけです。

 

皮脂と常在菌のバランス、皮脂の質、そういったものが正常であれば、酸化のスピードはかなり緩やかに推移するでしょうし、紫外線などに当たる時間などでも大きく違ってくるでしょう。

 

トリグリセライドなどは中性脂肪なので、食べたものが大きく左右します。

 

そうなってくると、文献等で出された数字は確かに1つの参考値にはなるとは思うけど、その人その人によって酸化スピードは違ってきて当然ということなのです。

 

それに、生きている人間の皮膚上では常に皮脂膜の循環は起こっているので、表面の酸化した皮脂、その下の皮膚と密接した新しい皮脂という層になっていると思うので何時間で酸化し、皮膚トラブルになるのか!?という理論は実験レベルでは測れないと思うのです。

 

何が言いたいのかというと、何かの情報を受け取ったら、その情報について自分なりに深く検証する必要があるということだと思うのです。

 

ネットの情報にしても研究者が出した情報にしても、また、このブログの情報にしても100%正しいという情報はないと思うのです。

 

すべてを鵜吞みにせず、すべての情報をリンクさせ判断していかないということです。

 

 

 

 

 

 

 

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